【レビュー】 ウエハースの椅子

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著者: 江國香織
出版社: ハルキ文庫




冒頭から始まる絶望のつぶやき。

「かつて、私は子供で、子供というものが
おそらくみんなそうであるように、絶望していた。
絶望は永遠の状態として、ただそこにあった。
そもそものはじめから。
だから、いまでも私たちは親しい。やあ。 
それはときどきそう言って、旧友を訪ねるみたいに私に会いにくる。やあ、ただいま」

主人公の私は「子供の頃から絶望をしたまま 永遠の状態として続いている」存在。

それは 主人公の「私」が平和な生活を続けるための手段であり、
絶望している事で「希望」も持つ事ができる。
しかし、絶望しているからか「過度の希望」を持つ事をあきらめている。
そうすることで希望を裏切られたときのショックを和らげる事ができる。

この主人公の生き方は
「自分を守る手段としての選択として希望を託さない」といったところでしょうか。
はじめから「絶望」していれば自分以外の他人と付き合える。
そのような関係はまさに「もろい人間関係」であり、
タイトルの「ウエハースの椅子」と重なっています。
(江國さんはタイトルの付け方がうまいですね)

主人公は最後に「他人と絶望を共有するカタチ」を持ち始めます。
もしかすると この一文こそが人間関係そのものなのかもしれないと感じました。

ストーリー的には淡々と主人公の考え方がつづられていく内容のため、
ドラマチックではないけれど 「共感できるかもしれない」ストーリーです。
秀作ではないかと。
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by green_feels | 2006-04-27 02:23 | レビュー、感想など

損保ジャパン東郷青児美術館 「現代植物画の巨匠展」

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アンジェラ・ミッロ(Angela Mirro)
「フラグミペディウム・コヴァチィ」







新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている
「現代植物画の巨匠展」に行ってきました。

古めの植物図鑑などで植物形態を「精緻なイラスト」で紹介していたりしますが、
その「精緻なイラスト」の絵画展です。正確には「ボタニカル・アート」というようです。
写真や映像記録技術があまり発展していない時代に、
学術研究を目的として植物を限りなく現実に近い形で描いたものです。

ちなみに「インコアナナス」「パフィオ」「グズマニア」など見慣れたものもあります。
また、「クラシックローズ」なるバラの原種?のようなものも紹介されていました。
(「花の出方」に品種改良されているせいか相違点が見られます)

さすがに学術研究を目的としている事もあり、植物の枝葉、葉脈の筋、葉の出方、
花の形態、果実の形状等が細かく描かれています。
ほとんど写真としか思えないような「ナス」なんてものもありましたし、
筆で描いているとは思えないくらい精緻な絵画です。

一般の絵画と違い、背景のような余分なマテリアルは一切排除されており、
あくまで植物単体が描かれています。
そんな中でも多少の絵画性が垣間見られる部分もあるのがおもしろいもので、
「水滴」、「ハチドリ」のような装飾が加えられていたりします。

今回の展示物で 個人的に「おっ」と感じたのが、
2002年にペルーの奥地で発見されたという新種のランの絵です。
アンジェラ・ミッロ(Angela Mirro)の
フラグミペディウム・コヴァチィ」 というもの。

館内の混み具合は 開催されたばかりということもあるせいか、
どちらかというと「かなり空いている」印象です。
この美術館には ゴッホの「ひまわり」もあるので まさに「植物画づくし!?」です。
ちょっとした植物図鑑状態で、面白い展覧会でした。

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英国シャーリー・シャーウッド コレクション
「現代植物画の巨匠展」  - ボタニカル・アートのルネサンス -
開催期間: 2006.04.22 ~ 2006.07.02
損保ジャパン東郷青児美術館
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by green_feels | 2006-04-23 00:00 | 徒然日記

ピーポー君 改め ウィニー君!?

本来ならば 取り締まる立場であるはずの警察でこのような失態。

Excite エキサイト : 自宅の166台ウィニー 警察官、職員パソコン

>全国の警察官や警察職員が自宅などプライベートで使っている
>パソコンを自己点検した結果

「自己点検」ってなんでしょうか?職員たちが自分で点検したということでしょうか?
すると「申告制」? 正確な数は把握できていないでしょう。
「なぜ?ウィニーを入れたのでしょうか?入れる必要は何ですか?」
これをぜひ事情聴取していただきたい!動機は何なのか。

残念ながらその目的は「音楽、映像データなどの不正入手」でしょう。
まっとうなことしかしないユーザーにとっては「Winny」は無用のソフトです。
不正入手とは、正当な対価を払わずに「不正」に入手している事です。
いわば「窃盗」のようなものですね。

この記事を読んで 気になったのは、「被害者は誰か?」の部分が
おざなりになっているような気がします。
自分の考えとしては、「音楽業界」「映像業界」などの著作物を
不正に流出された人たちでないかと思います。

正当な対価(市場価格というのかな?)は、「飾り」ではありません。
一枚のCDでも、製作サイドの人たちは 営業活動やチラシの製作など
大変なものがあります。店舗で置いてもらうために頭を下げ、販促活動等で徹夜の日々も
あるでしょう。
ましてや一曲を演奏するアーティスト自身もボイストレーニング、
楽曲作り、イベントでの演奏などと 努力してCDを販売していくのです。

そういった苦労を一切考えずに やれP2Pソフトで無料ダウンロードできる。
無料で入手できる事も知らないでカネを払っているなんて馬鹿じゃないのか?
などといってあげくのはてには
「ファイルを流出している奴が悪い」というめちゃくちゃな理論で
自らの責任を感じようとせずに「ダウンロード」しているのが「ウィニーユーザー」そのものです。
残念ながら それが事実。

↑ ほんとに悪いのはこういったユーザーではないのでしょうか。
そして今回 その「ユーザー」に警察職員がいました。
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by green_feels | 2006-04-21 01:21 | 徒然日記

サッカーW杯 いよいよ迫ってきました!

6月開催のサッカーW杯!いよいよ残り2ヶ月を切り開催が迫ってきました。

Excite エキサイト : W杯決勝ボールは白地に金 「皇帝」がお披露目

おお ベッケンバウアー! ほとんど伝説のサッカー選手!
クライフ マラドーナ ペレ...... うーん名前だけでも特別なヒビキですね。
サッカーで「皇帝」といったらベッケンバウアーか、
カール・ハインツ・シュナイダー(キャプテン翼)ですね!!

そのベッケンバウアーは 組織委員会会長というポストにいるのか。
サッカー界の発展のために かつての名選手が活躍しているのはうれしい事ですね。

(初めて知ったんだけど アディダスってドイツの会社だったのか。)
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by green_feels | 2006-04-19 01:58 | 徒然日記

新MC!!

ニュースとWBS以外では、
ほぼ毎日みている番組「sakusaku」(tvk)。
番組のMCを先週の3月末で卒業(辞職)した木村カエラさんの後任が(やっと)わかりました。
その方は 中村優さん!
正直、よく知らない方ですが カエラさんの時とは違った
番組の また新しい側面を見せていただけることでしょう。

(この記事 結構前から掲載されてました,,,)
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by green_feels | 2006-04-03 02:36 | 徒然日記